新築に太陽光はやめたほうがいいのか? - オールハウジング|高崎市で注文住宅を建てられる工務店

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2024/12/23

新築に太陽光はやめたほうがいいのか?

#住宅知識 

東京都の太陽光発電設置義務化もあり話題になりがちな太陽光発電システム。新築に太陽光パネルは設置すべきなのでしょうか?
実際に太陽光を設置する人は日本全国年々増えています。エコな発電で国も推奨していますが付けた理由のほとんどは、お得だから。これに限ると思います。
しかしそんな太陽光発電にもメリット・デメリットがあります。
この記事ではお客様から頂いた意見も参考にしながら設置した方がいいのか、設置しない方がいいのかを比較していきたいと思います。

太陽光のメリット

・光熱費を大きく削減できる
・災害時など電気が止まってしまった時も安心
・使わない余った分は売電して副収入にできる
・売却・貸す時も付加価値にプラスできる
・電気自動車に乗り換えるとガソリン代がかからない生活が可能

太陽光のデメリット

・設置コストが高額になってしまう
・メンテナンス費用がかかる
・売電価格が低くなっている
・天候や気温によって発電量が左右される
・屋根の種類によっては穴を開けなければいけない場合もある

メリットの方は何となくイメージできるかなと思いますのでデメリットの方を詳しく解説致します。

1.設置コストが高くなる

経済産業省の資料によると2024年の太陽光の導入価格は1.00kWあたり26.1万円/kWです。仮に5.00kWの太陽光を設置したとすると130.5万円になります。
日本全国の太陽光発電の相場価格ですのでメーカーによって異なります。
確かに購入した場合の初期費用は高額ですが、購入して太陽光を設置する人は年々減ってきていることをご存知でしょうか?こちらについては後述します。

調達価格等算定委員会|経済産業省 の配布資料から算出しました。

2.メンテナンス費用がかかる

設置した後にはメンテナンス・定期点検の費用が必要になることも注意しなければいけません。
メンテナンス・定期点検は4年に一回以上、費用は1回あたり2万円程度が相場とされています。また、パワーコンディショナー(パワコン)はおおよそ20年程度で交換が必要になり、交換費用の目安は20万円とされています。
資源エネルギー庁によるとメンテナンス費用の相場は1kWあたり5,800円とされています。実際には今後パワコンの交換費用が下がることも考えられるのでよりランニングコストがかからなくなるかもしれません。
ちなみに搭載する容量にもよりますが、メンテナンス費用を売電した収入だけで補うことは十分可能です。

3.売電価格が低くなっている

これは導入を検討されている方であればよく聞くことではないでしょうか?
確かに売電価格は年々下がっており、2024年の売電価格は16円です。(10kW未満)2012年当初はなんと42円で売電されていました。これだけ聞くとだいぶ下がって損に感じてしまいますよね?
売電価格は下がっているのですが、導入費用も年々下がっております。仮に5kWの太陽光を導入したとすると2012年の平均価格は233万円です。
現在でも数年前でも、太陽光発電の初期投資額の回収期間が変わらないように考慮されているので導入費用が下がった現在は売電価格を下げて調整されていますのでご安心ください。

4.天候や気温によって発電量が左右される

晴れの日の発電量を100%としたときに、曇りの日では約10%~30%、雨の日では約5%~20%になると言われています。
光の反射による損失を抑えて曇った日や朝、夕の発電量を最大化できるパネルもあるので担当の営業さんに聞いてみてください。

5.屋根の種類によっては穴を開けなければいけない場合もある

パネルを設置する際穴を開けるとそこから雨漏れが起きるリスクが高まります。そうすると太陽光を設置しなければよかった・・・となりかねません。
今は穴を開けずに取り付ける方法もいくつかあるので太陽光を検討している場合またはリフォームで考えているときはよくご相談して決めてくださいね。

ここまで見てくださった方ならわかる通り、太陽光を設置するデメリットは意外と少ないです。
ですが大きなデメリットとして挙げられるのはやはり初期費用が高額になってしまうことですよね。
では次に導入する方法について解説致します。

太陽光を導入する方法は大きく分けると3つある

1.購入

太陽光設備を手に入れる最もスタンダードな方法は購入です。購入方法については自己資金・住宅ローンに組み込む・太陽光ローンを組むなど様々ありますが
メリットは最初から自分の物になるので自己消費はもちろん売電も自由に可能です。デメリットは初期費用が100万円を超えてくるのがほとんどなことと、メンテナンスや定期点検、修理依頼は購入者自身ですることになります。

2.屋根貸し

こちらは聞きなじみ無い方もいるかと思いますが、業者と10年~15年、場合によっては20年の契約を結びその間売電金額はもらえず代わりに契約を結んだ業者がもらうようになります。
昼間に発電した電気については使える契約と発電した電気は全く使えずその代わり契約業者が提携している電気会社さんの電気を使ってもらう契約の場合などがあります。一般的には東電さんよりも安く電気が使えることが多いです。
メリットは初期費用がかからず太陽光を乗せられるので契約期間満了後は自分の物になります。契約期間のメンテナンスなどは業者が負担することがほとんどです。デメリットは契約期間が長くそれまでは売電することができないこと。契約期間満了後の売電価格は著しく低下している可能性がある。途中解約ができない。契約内容によっては電気代が割高になる。などが挙げられます。

3.リース

最後はリースです。屋根貸しの場合と同じく業者と10年~15年のリース契約を結びます。こちらも購入と比べると初期費用はかからず太陽光を載せることができます。契約によっては本体はかからないが、工事費は必要となる場合もあるので良くご確認ください。業者に毎月のリース代を支払うことで昼間の発電分や売電といった太陽光のメリットを受けられることができます。リース契約にも審査はありますが、住宅ローンに通っている方であれば問題ありません。リース契約は基本的に途中解約はできないのでご注意ください。

太陽光を導入するための3つの方法をご紹介しました。それぞれにメリット・デメリットはありますが太陽光=100万円以上一気に支払って買わなければいけないというわけではありません。スタンダードに購入する方が減っていてリースなどを利用して導入している方が増えているのも事実です。皆さんのライフプランに合った選択をしてください。

太陽光パネルの種類について

太陽光パネルは2種類ある。ということをご存知ですか?あまり気にしたことが無い方の方が多いと思いますのでこちらは簡単にご説明致します。細かく説明はしませんので最後まで見ていってくださいね。

1.P型

現在、流通している99%はP型太陽光パネルです。
こちらの特徴としては技術力がなくても製造ができ、原材料が安いため、単純に安く購入できます。特に何も書いてない場合の方が多いですがP型パネルが圧倒的に多いです。
デメリットとしては寿命が短く、わずかなクラック(傷) によりセル1列発電できなくなり、発電量が低下することがあります。また日が出ていれば100%発電すると思われがちですが、実は夏の暑い日の高温下では発電量が低下します。P型は熱で故障するリスクもありますが、発電量も低下しやすいです。朝・夕、天気の悪い日なども発電効率が良くないことも分かっています。

2.N型

もう一つのパネルはN型といいます。
このパネルは両面ガラスになっており、寿命が長く、紫外線や水による劣化に強い特徴があります。高温下や逆に曇りの日の発電効率も良いとデータが出ています。
性能はどれをとってもP型より優秀なのですが最大のデメリットは金額です。原材料が高く、技術力も必要とするため金額が上がりがちです。

太陽光を設置するにあたり金額は大きなネックとなりますので、安いP型パネルが流通しているのも納得です。しかし30年、40年その先まで考えるとN型パネルの方が良いのは皆さんも感じて頂けるかなと思います。
先々まで考えているからこそ私たちはN型パネルをお勧めします。そしてどんな方でもN型パネルを導入できるようにしました。

購入する場合でもP型とパネルとほぼ変わらない金額で導入することができます。
もし初期費用を安く抑えたい!というご希望があればリースも可能です。平家、二階建てで積載できる容量も変わり、月々の支払額も変わりますが大体1万円前後くらいで導入可能です。
リースですので前述したとおり、月々お支払いしていれば売電のメリットも受けられ、光熱費も大きく削減できます。
実はN型パネルを取り扱いできる建築会社は群馬県だとほぼありません。他のメーカーさんで「太陽光プレゼントキャンペーン」を見ることも多いですが、安価なパネルを使っていないか?高温高湿試験の結果はどうか?営業さんは太陽光について知っていてオススメしているのか?など確認してみてくださいね。

まとめ

いかがでしたか?太陽光と聞くと「得なのは分かるけど高いイメージ」という方もいたのではないでしょうか。
これから電気代もどんどん上がることが予想されており、電気は「買うもの」ではなく「自分で作って使うもの」に変わりつつあります。
それに伴い導入費用は安くなってきていて政府も積極的に導入を勧めています。ですが知っていくと意外と奥が深い太陽光。
重要なライフラインとなるため、30年や50年と長い未来を考えながら後悔しない選択をしてください。